挨拶に行かなかった証拠

2012.01.07

「暮らすように京都を旅する」を提案している或る雑誌には、京都に移り住んだ人達の言い分が書いてあって、そこには「京都に引っ越して、一年も経たないと町内会の存在を教えて貰えなかった」とあり、即ち、それほどに京都人はよそ者に冷たい、意地悪だ、と断じているのだ。馬鹿を言ってもらっては困る。それはただ単に、この発言者がものを知らない人間なだけなのであって、つまりはこの人は引っ越した際、近隣に挨拶に行かなかった証拠なのである。

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京都に生まれ育って五十数年。この間幾度となく住まいを変えたが、その度に近隣に挨拶に伺い、町内会の役員さんや会合のことなど教えを請うのは当然の習わしである。引っ越しの挨拶に出向けば必ずや、町内会のことは勿論、近所のうるさ方は誰かなども含めて教えてくれるはずだ。それはだが何も京都に限ったことではなく、日本中、何処の町村でも同じなのではないだろうか。挨拶にも出向くことなく、先方からわざわざ教えに来てくれると思っていたのだとすればあまりにも世間知らずである。




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